akechi’s diary

今日も大丈夫です

【200110】読んだ:有栖川有栖『ロシア紅茶の謎』

三が日からフルスロットルで勤労。
そろそろどかっと年収が上がらないと自我を保てないかもしれない。はやく自由になりたいよ...ベルメールさん...

 

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久しぶりに有栖川有栖作品を読んだ。去年は一冊も読まなかったかも。相変わらず綺麗なミステリだなー。ミステリを「本気で解きにかかる」村の住人にとっては難易度といい、フェアネスといい最高なのだろうな。一方、自分はどちらかというとミステリに「純粋に驚かされること」を求める村の住人なので、ケレン味とか飛び道具的トリックという面でやや物足りなさを感じるのも事実……。とはいえそれはクラシックという美点の裏返しでもあり、短編集として総じて楽しく読んだ。

 

本シリーズの探偵役、火村英生のキャラクター像――大学教授(助教・准教含む)で気だるげでニヒル、かつ美形の名探偵――ってもう最近だとすごく類型化された探偵役の1イメージだけど(犀川創平とかガリレオとか)、もしかしたら彼がそのはしりなのかもしれない。そしてこれまた典型的なワトソン役の有栖川有栖(キャラ名)との関係性、破壊的にBL受けしそうだなと読むたびに思ってしまう。この業界のことはあまりよく知らないけど、名探偵と助手、という関係性自体がたぶん典型的で、ジャンルの宿命とも言えるのかも。


ためしにpixivを見たら案の定たいへん賑わっていて、ヒムアリ派のほうが優勢らしい(ドラマでは斎藤工だったし)…というかヒムアリは超寡占カプで界隈では有名らしい。超寡占カプで、有名なんだ……。寡占というのはおそらく、どちらが「攻め」でどちらが「受け」なのか、の支持率が極めて偏っているということだろう。2020年も、絶対いい年にしような。

 

ロシア紅茶の謎 〈国名シリーズ〉 (講談社文庫)

ロシア紅茶の謎 〈国名シリーズ〉 (講談社文庫)