akechi’s diary

今日も大丈夫です

【191008】読んだ:安宅和人『イシューからはじめよ』

(本書における)イシュー:
・2つ以上の仮説の間で決着のついていない事柄
・根本に関わる問題

 

f:id:akechi_countif:20191013191047j:plain 

イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」

イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」

 

 
新米コンサルタントの必読書として名高い本書。具体的な方法論で頭でっかちになる前に、「本当に解くべき問題=イシュー」を見つけなさいよ、というのが本書の主な論旨で、ある程度この手の仕事に従事していたり勉強してる人は「はー!」みたく蒙を啓かれるわけではないけれど、それでも取るべきアプローチの順番をあらためて整理してくれるのでとても有用。イシュー設定後の具体的な方法論への言及も十分なのが嬉しいし。ちなみにあたかも自分のことを「ある程度のこの手の仕事に従事している人間」としてポジショニングしたように見えたかもしれないけれど、文章のはこび上「やむを得ず」なのでそこだけは理解して欲しい。信じて。

 

ところで本書の冒頭では「優れた知的生産」の対の概念として、「犬の道」というワードが登場していて、これはざっくり言ってしまうと、「自身の仕事の価値を上げるために、単体ではバリューの低い仕事を(体力に任せて)大量にこなしていくこと」…というようなスタンスの働き方を指している。私だ。(個人的には、それが必要なステージもあると考えているけれど…)

 

個人的な事例としては、かねがね自覚していた生産性の低い働き方に対して「犬の道」という非人間的な名前が与えられたことが本書から得た収穫としては大きいかなと思う。自戒……。